クラウドサインの運営会社|弁護士ドットコムとの関係と正式名称
電子契約を導入するとき、「このサービスは誰が運営しているのか」を確認したくなるのは自然なことです。契約書という会社の根幹にあたる書類を預ける相手ですから、サービス名だけでなく提供している法人まで見ておきたい、という方は多いはずです。この記事では、クラウドサインの運営会社と弁護士ドットコムとの関係、正式名称や会社概要を自分で確かめる手順、そして取引先としての信頼性をチェックする順番を整理します。
この記事の結論
- クラウドサインは、弁護士ドットコム株式会社が提供している電子契約サービスです。
- 「弁護士ドットコム」はポータルサイトの名称であると同時に運営法人の商号でもあり、クラウドサインは同社が展開するサービスブランドのひとつという位置づけです。
- 運営体制や会社概要は変わることがあるため、正式名称・所在地・資本金などはクラウドサイン公式サイトの会社概要ページと、国税庁の法人番号公表サイトで最新の情報を確認してください。
クラウドサインの運営会社はどこ?提供会社の正式名称
クラウドサインを提供しているのは、弁護士ドットコム株式会社です。法人の正式名称(商号)は「弁護士ドットコム株式会社」で、英語表記としては Bengo4.com, Inc. が用いられています。契約書やサービス利用規約に記載される事業者名も、この商号が基本になります。
「クラウドサイン」はサービス名・ブランド名であり、法人名ではありません。そのため、請求書や利用契約の相手方を確認したときに「弁護士ドットコム株式会社」と書かれていて戸惑う、というのはよくあるケースです。社内で稟議を上げるときは、サービス名と法人名の両方を併記しておくと説明がスムーズです。
なお、企業グループの再編や事業の切り出しによって、提供主体が関連会社に移る、あるいはブランド名を冠した会社が設立される、といったことは一般に起こり得ます。契約の相手方がどの法人になるのかは、申込画面や利用規約に表示される事業者名を、そのつど確認するのが確実です。
弁護士ドットコムとの関係は?同じ会社なのか
「弁護士ドットコム」という名前は、弁護士検索・法律相談のポータルサイトの名称として広く知られています。同時に、そのサイトを運営する法人の商号でもあります。つまり、弁護士ドットコム(サイト)とクラウドサイン(電子契約サービス)は、同じ会社が手がける別々のサービス、という関係になります。
法律分野のポータルを運営してきた会社が電子契約サービスを立ち上げた、という経緯は、サービスの性格を理解するうえで参考になります。契約実務や法務まわりのコンテンツ発信が多いのも、この背景と無関係ではないでしょう。
一方で、「法律の会社がやっているから安心」と一足飛びに判断するのは避けたいところです。運営会社の属性は判断材料のひとつにすぎず、後述するセキュリティ体制や利用規約の中身、自社の契約フローに合うかどうかを、あわせて見ていくことをおすすめします。
クラウドサインの料金プラン
クラウドサインの料金は次のとおりです。改定されることがあるため、申し込み前に公式サイトで最新の内容をご確認ください。
| プラン | 月額 | 1件あたりの送信料 | ユーザー数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 無料(月2件まで) | 1名 | 月の送信2件が上限。書類管理機能に制限 |
| Light | 11,000円(税抜)/12,100円(税込) | 220円(税抜)/242円(税込) | 無制限 | AI契約書管理(インポート時)非対応、キャビネット機能なし |
| Corporate | 28,000円(税抜)/30,800円(税込) | 220円(税抜)/242円(税込) | 無制限 | 専任CSM非対応、一部の内部統制機能に制限 |
| Business / Enterprise | 記載なし(個別) | 記載なし(ボリュームディスカウントあり) | 記載なし | 料金は問い合わせ |
会社概要・正式名称を自分で確かめる手順
確認は、次の順番で進めると迷いません。まず、クラウドサインの公式サイトにある「会社概要」または運営会社ページを開きます。ここに商号、本店所在地、設立年、代表者名、資本金、事業内容といった基本情報が掲載されています。サービス側のサイトと法人側のコーポレートサイトの両方を見ておくと、記載の食い違いにも気づけます。
次に、国税庁の法人番号公表サイトで商号を検索します。ここでは法人番号・商号・本店所在地が公開されており、公式サイトの記載と一致するかを突き合わせられます。取引先の実在確認としても使える、無料で誰でも使える方法です。
さらに詳しく見たい場合は、上場している会社であれば、金融庁のEDINETで有価証券報告書などの開示書類を閲覧できます。事業の内容やセグメント、関係会社の一覧まで載っているため、グループ全体の構成を把握したいときに向いています。登記上の情報を正式な書面で押さえたいときは、法務局で登記事項証明書を取得する方法もあります。
取引先としての信頼性は、どこを見て判断する?
運営会社名が分かったら、次に見るのは「会社そのもの」ではなく「サービスの運用体制」です。優先順位としては、①利用規約とプライバシーポリシー、②セキュリティに関する開示、③サポート体制と障害時の告知方法、④データの取り出し方法、の順に確認すると、実務上の不安が減ります。
利用規約では、契約データの帰属、解約後のデータの取り扱い、サービス提供の停止や変更に関する条項を見ておきます。セキュリティ面では、通信の暗号化、アクセス権限の設定、操作ログの記録、第三者認証の取得状況などが公開されているかがポイントです。認証の有無や取得範囲は変わることがあるため、公式サイトの最新情報を確認してください。
見落としがちなのが「やめるときのこと」です。将来別のサービスに移る、あるいは契約書を自社サーバーに保管し直す可能性を考えると、締結済みファイルを一括でダウンロードできるか、証跡情報も一緒に取り出せるかは、導入前に確かめておきたい項目です。
電子契約サービスを比較するときの見方
電子契約には、大きく分けて事業者が立会人として電子署名を行う方式(いわゆる立会人型・事業者署名型)と、契約当事者それぞれが電子証明書を用いて署名する方式(当事者署名型)があります。相手方の負担が軽いのは前者、より厳格な本人確認が求められる場面で検討されるのが後者、という整理が一般的です。自社が扱う契約の種類によって、どちらが適するかは変わります。
選ぶときは、次の順で当てはめてみてください。まず、契約の相手方が取引先中心なら「相手に何を要求するか」を最優先に見ます。相手方にアカウント登録や証明書の取得を求める設計だと、締結までの時間が延びやすくなります。次に、社内の承認フローを再現できるか。最後に、会計システムや電子帳簿保存法への対応方針との相性を見ます。
料金やプランの内容は改定されることがあるため、この記事では触れません。費用感を比べるときは、各社の公式サイトで最新の料金体系を確認し、送信件数の数え方、ユーザー数の考え方、オプションの範囲まで含めて見積もりを取るのが確実です。
導入前にやっておくと、あとで困らないこと
契約の電子化は、ツールを入れて終わりではありません。導入前に、①電子化してよい契約とそうでない契約の切り分け、②社内の承認ルートと権限設計、③締結済みデータの保存場所と保存期間、の3点を決めておくと、運用が安定します。書面での作成や交付が求められる契約類型もあるため、対象の洗い出しは早めに行ってください。
保存については、電子的に授受した契約書の取り扱いに関するルールが定められています。要件の詳細は改正されることがあるため、国税庁など所管官庁の最新資料を確認したうえで、自社の保存方法を決めるのが安全です。判断に迷う部分は、顧問の税理士に相談しておくと安心です。
また、電子契約に切り替えると、収入印紙の扱いについて質問が出ることがよくあります。この論点は契約の作成形態によって考え方が異なり、個別の事情で結論が変わることがあります。自己判断で処理せず、税理士に確認したうえで社内ルールを作ることをおすすめします。契約条項そのものの有効性や、取引先との合意の取り方について不安がある場合は、弁護士に相談するのが確実です。
よくある質問
クラウドサインの運営会社の正式名称は何ですか?
弁護士ドットコム株式会社が提供しています。「クラウドサイン」はサービス名であり、契約や請求の相手方として表示される法人名とは異なる点にご注意ください。最新の会社概要は、公式サイトの会社概要ページで確認してください。
弁護士ドットコムとクラウドサインは別の会社ですか?
「弁護士ドットコム」はポータルサイトの名称であると同時に運営法人の商号でもあり、クラウドサインは同じ会社が提供する別サービス、という関係です。ただし企業の組織再編で提供主体が変わることもあるため、利用規約や申込画面に記載された事業者名を確認するのが確実です。
運営会社の実在や所在地はどこで確認できますか?
国税庁の法人番号公表サイトで商号を検索すると、法人番号・商号・本店所在地を無料で確認できます。上場会社であれば金融庁のEDINETで開示書類を閲覧でき、正式な書面が必要な場合は法務局で登記事項証明書を取得する方法もあります。
電子契約にすると印紙はどうなりますか?
契約書の作成形態によって考え方が異なり、個別の事情で取り扱いが変わることがあります。自己判断で処理せず、税理士に確認したうえで社内ルールを整えることをおすすめします。