ドキュサインとは|できることと運営会社・日本法人の概要

・契約・電子署名・会社のはじめかた編集部(監修:田中 祐介)

取引先から「契約書はドキュサインで送ります」と言われて、名前を初めて知った方も多いのではないでしょうか。ドキュサイン(Docusign)は、契約書などの書類をインターネット上で送って署名してもらうためのサービスです。この記事では、どんなことができるのか、どこの国のどんな会社が運営しているのか、日本法人はあるのか、そして自社で導入を検討するときに何から見ればいいのかを、順番に整理します。

この記事の結論

  • ドキュサイン(Docusign)は、契約書などの書類をオンラインで送信し、相手方に電子的に署名してもらえる電子署名・電子契約サービスです。
  • 運営会社は米国発のDocusign, Inc.(ドキュサイン)で、日本国内向けの拠点としてドキュサイン・ジャパン株式会社が置かれています。
  • 導入を検討するときは、まず「自社が送る側か受け取る側か」「署名の本人確認をどこまで求めるか」を決めてから、料金やプランを公式サイトで確認する順番が分かりやすいです。

ドキュサインとは何をするサービスか

ドキュサイン(Docusign)は、契約書・申込書・同意書といった「相手のサインが必要な書類」を、紙に印刷して郵送する代わりに、インターネット経由でやり取りできるようにするサービスです。送る側が書類をアップロードし、署名してほしい場所を指定して相手のメールアドレス宛に送ると、相手はブラウザ上で内容を確認して署名できます。

署名が完了すると、署名済みのファイルと、いつ誰がどの操作をしたかの記録が残ります。紙の契約であれば「押印して郵送し、返送を待つ」という往復が必要でしたが、その時間と郵送コスト、保管場所の手間を減らせるのが導入の主な動機になります。

受け取る側(署名する側)は、原則としてアカウント登録や有料契約がなくても、届いたメールのリンクから署名の手続きを進められる形になっているのが一般的です。取引先からドキュサインで書類が届いた場合は、まず差出人が本当に取引先かどうかをメール本文と送信元で確認したうえで進めてください。

運営会社はどこの国の会社か|Docusign, Inc.と日本法人

ドキュサインの運営会社は、アメリカ合衆国で創業したDocusign, Inc.です。本社はカリフォルニア州サンフランシスコに置かれており、世界各国で電子署名・契約関連のサービスを提供しています。「どこの国の会社か」という問いへの答えは、アメリカの企業、ということになります。

日本国内向けの拠点としては、ドキュサイン・ジャパン株式会社(DocuSign Japan 株式会社と表記されることもあります)が設けられています。日本語でのサポートや営業窓口はこの日本法人が担っており、日本語のサイト・日本語画面で利用できる点は、国内の中小企業にとって導入のハードルを下げる要素です。

なお、表記については「ドキュサイン」「DocuSign」「Docusign」といった書き方が混在しています。請求書や契約書に会社名を記載する必要がある場合や、正式名称・所在地・連絡先を確認したい場合は、公式サイトの会社情報ページや、届いたメール・請求関連書類に記載された表記を確認するのが確実です。

Docusign(ドキュサイン)の料金プラン

Docusign(ドキュサイン)の料金は次のとおりです。改定されることがあるため、申し込み前に公式サイトで最新の内容をご確認ください。

プラン月額1件あたりの送信料ユーザー数備考
Personal1,333円/月(年間一括 16,000円/年)月5通まで1ユーザー別途税金が発生する場合あり
Standard3,300円/月・ユーザー(年間一括 39,600円/年)年間100通/ユーザー最大50ユーザー共同編集、ブランド設定
Business Pro5,300円/月・ユーザー(年間一括 63,600円/年)年間100通/ユーザー最大50ユーザーWebフォーム、支払い回収、一括送信
拡張プラン記載なしカスタム51ユーザー以上組織管理、24時間サポート
出典:Docusign(ドキュサイン) 公式料金ページ(https://ecom.docusign.com/ja-JP/plans-and-pricing/esignature)・2026-09-21確認

電子署名の仕組みはどうなっているのか

電子契約サービスの仕組みは、大きく「誰が署名したかを示す部分」と「署名後に内容が変わっていないことを示す部分」に分けて考えると理解しやすくなります。前者は、メールアドレスへのリンク送付、アクセスコードの入力、SMSでの認証といった方法で、署名者が本人であることを確認します。後者は、電子証明書や暗号技術を使って、署名後のファイルが改ざんされていないことを検証できるようにする仕組みです。

あわせて重要なのが、操作の履歴です。いつ書類が送られ、いつ開封され、いつ署名されたかといった記録が残ることで、後から「このとき確かに合意した」と説明しやすくなります。契約でもめたときに効いてくるのは、この記録の部分です。

電子署名がどのような法的な位置づけになるかは、電子署名法をはじめとする法令の解釈にかかわり、契約の種類によっても扱いが異なることがあります。不動産や一部の手続きなど、書面や押印が求められる場面もあるため、重要な契約で電子化を進める場合は、事前に弁護士や司法書士に確認しておくと安心です。

主な機能と、自社に必要かどうかの見分け方

機能面は、①書類を送って署名してもらう基本機能、②テンプレート化して同じ書式を繰り返し使う機能、③複数人に順番に回して署名させる機能、④締結済み契約の保管・検索、⑤他システムとの連携、といった層で整理できます。ひとり社長や少人数の会社であれば、まずは①と②が使えれば足りることが多いです。

判断の順番としては、まず「自社が送る側になるのか、受け取る側だけなのか」を決めます。受け取る側だけなら、そもそも契約や導入は不要で、届いたメールから署名すれば完結します。送る側になるなら、次に「月に何件くらい送るか」「署名者は社内だけか、社外も含むか」を数えます。件数が少なく相手も限られるなら小さく始め、営業部門が毎日使うような使い方になるなら、テンプレートや権限管理まで見ておく、という順です。

そのうえで、③以降の機能が必要かを検討します。契約書を「法務が確認→代表が署名→相手方が署名」という順で回したい、締結後の契約を期限つきで管理したい、といった要件が出てきたら、上位の機能や他の電子契約サービスとの比較検討に進みます。料金体系やプランの内容は変更されることがあるため、各社の公式サイトで最新の情報を確認してください。

導入するときの進め方と、問い合わせ先の調べ方

導入の流れは、(1)電子化したい書類を1種類に絞る、(2)その書類の署名者と社内の承認ルートを紙に書き出す、(3)無料で試せる範囲でテスト送信し、自分宛・社内宛に送って受け取り側の見え方を確認する、(4)取引先に案内する文面を用意する、(5)締結済みファイルの保存場所と保存ルールを決める、という順番が現実的です。いきなり全書類を電子化しようとすると、取引先ごとの事情で止まりやすくなります。

保存ルールは後回しにされがちですが、契約書や取引関係書類を電子で受け取った場合の保存方法は、電子帳簿保存法など制度上の要件がかかわります。サービス内に保管したままでよいのか、自社のストレージにも控えを置くのかを、税理士に確認しながら決めておくと後で困りません。要件の詳細は国税庁など所管官庁の資料を確認してください。

連絡先や電話番号を探している場合は、公式サイトの「お問い合わせ」「サポート」ページから、営業向けの窓口とサポート窓口のどちらに該当するかを選ぶのが近道です。すでに利用中であれば、管理画面内のヘルプやサポート申請から入ると、契約情報が紐づいた状態で問い合わせできます。検索結果に出てくる非公式の電話番号や、ドキュサインを装ったメールには注意し、必ず公式サイト側から窓口をたどるようにしてください。

他の電子契約サービスと迷ったときの比較軸

比較のときは、機能の多さではなく「誰が困るか」から見ると決めやすくなります。判断の順番としては、まず取引先側の負担(アカウント登録が要るか、スマートフォンで署名できるか)、次に自社の運用負担(テンプレート作成、承認ルートの設定)、最後に費用とサポート言語、という順です。

海外企業との契約が多い、英文契約を扱う、グローバルのグループ会社と同じ仕組みに揃えたい、といった事情があるなら、海外での利用実績がある事業者が候補に入りやすくなります。一方、国内取引が中心で、電子帳簿保存法対応や日本語サポートを重視するなら、国内事業者のサービスも含めて並べて比較するのが合理的です。

どのサービスを選ぶにしても、締結済みの契約データを後から取り出せるか(エクスポートできるか)は必ず確認しておきたい点です。乗り換えや解約のときに、自社の契約書が手元に戻ってくるかどうかで、将来の選択肢が変わります。契約条件や法的な取り扱いで判断に迷う部分は、弁護士や税理士など専門家に相談しながら進めてください。

よくある質問

ドキュサインの正式名称と運営会社を教えてください。

サービス名はDocusign(ドキュサイン)で、運営会社は米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くDocusign, Inc.です。日本国内向けの拠点としてドキュサイン・ジャパン株式会社が置かれています。書類に記載する正式表記は、公式サイトの会社情報や受け取った書類の表記を確認してください。

取引先からドキュサインで契約書が届きました。こちらも契約が必要ですか。

署名する側は、一般的にメールに届いたリンクから手続きを進められ、送る側のような契約は不要とされています。ただし、送信元が本当に取引先かどうかをメール本文や差出人アドレスで確認してから開くようにしてください。心当たりのない書類が届いた場合は、取引先に別の連絡手段で確認するのが安全です。

電子署名した契約書は、紙の契約書と同じように扱えますか。

電子署名法などの法令にもとづき、要件を満たす電子署名は書面の押印と同様に扱われることがありますが、契約の種類によっては書面が求められる場合もあります。重要な契約や不動産関連の手続きでは、事前に弁護士や司法書士に確認しておくと安心です。

料金やプランはどこで確認すればよいですか。

料金体系やプランの内容は変更されることがあるため、Docusignの公式サイトの料金ページで最新の情報を確認してください。比較検討する場合は、同じ条件(送信件数、利用人数、必要な機能)を揃えたうえで各社の公式情報を見比べるのがおすすめの進め方です。

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この記事は一般的な情報をまとめたものです。税務・法務・労務の個別の判断については、税理士・弁護士・社会保険労務士などの専門家にご相談ください。 料金や条件は変わることがあるため、お申し込み前に必ず各サービスの公式サイトで最新の内容をご確認ください。