freee会計で決算申告を行う|メニューの場所と進め方
決算期を迎えて「freee会計のどこから決算申告をするのか分からない」と検索した方は多いはずです。freee会計では、日々の取引を締めてから決算書をつくり、その数字をもとに申告書に進む、という順番が決まっています。この記事では、メニューの場所、作業の順番、つまずきやすいポイント、そして税理士に相談したほうがよい場面を整理します。
この記事の結論
- freee会計の決算申告は、画面上部の「決算」系メニューの中にある決算書作成・申告書作成の機能から進めるのが基本の流れです。
- 申告書の作成に進む前に、期中の取引登録・口座同期・残高確認を終えて、試算表と実際の残高が合っている状態にしておく必要があります。
- 決算申告のメニューが表示されない場合は、契約プラン・事業所の種別(法人か個人か)・ログインユーザーの権限・対象年度の順に確認します。
freee会計の決算申告はどこにある?メニューの場所
freee会計にログインすると、画面上部にメニューが並んでいます。決算に関する作業は、この中の「決算」にあたるメニューにまとまっており、決算書の作成、決算整理に関する機能、そして法人であれば申告書の作成へ進む導線がここに置かれています。まずはこのメニューを開いて、どんな項目があるかを一通り眺めてみてください。
freee会計は画面の改定が行われることがあり、メニュー名や並び順が記事執筆時点と変わっている可能性があります。名称が見当たらないときは、画面内の検索やヘルプから「決算」「申告」といった言葉で探すと、該当ページにたどり着きやすくなります。最新の画面構成については、freeeの公式ヘルプページをあわせてご確認ください。
なお、法人の決算申告(法人税・地方税などの申告書作成と電子申告)は、会計データの入力機能とは別の機能として提供されています。会計の入力だけを使っている状態では申告書の作成画面に進めないことがあるため、次の章以降で説明する前提条件を確認しておくとスムーズです。
申告書に進む前に終わらせておく3つのこと
1つ目は、期中の取引登録を終えることです。銀行口座やクレジットカードの明細同期が止まっていないか、未処理の取引が残っていないかを確認します。同期が途中で止まっていると、決算書の数字が実態とずれたまま先に進んでしまいます。
2つ目は、残高の照合です。決算日時点の預金残高、現金残高、借入金の残高が、通帳や残高証明、返済予定表と一致しているかを見ます。ここが合っていないまま申告書に進むと、あとから数字を直す手戻りが大きくなります。売掛金・買掛金・未払金も、取引先ごとの内訳が説明できる状態にしておきます。
3つ目は、決算整理に関する項目の洗い出しです。減価償却、棚卸、前払費用や未払費用の期ずれ、役員報酬や社会保険料の計上漏れなどが代表的です。どこまで自社で処理し、どこから税理士に見てもらうかを、この段階で線引きしておくと進めやすくなります。
freee会計の料金プラン
freee会計の料金は次のとおりです。改定されることがあるため、申し込み前に公式サイトで最新の内容をご確認ください。
| プラン | 料金 | 使える人数 | 備考 |
|---|---|---|---|
| スターター | 年払い 5,480円/月+従量課金 | 3人(メンバー追加は年額払い月額300円/人) | 初年度法人向け。経費精算・出入金管理・電話サポート。税区分はページに明記なし |
| スタンダード | 年払い 8,980円/月+従量課金 | 3人(追加300円/人) | 経営分析・月締め・給与連携。税区分はページに明記なし |
| アドバンス | 年払い 39,780円/月+従量課金 | 5人(追加1,000円/人) | カスタム権限・ワークフロー・CRM連携。税区分はページに明記なし |
| エンタープライズ | 記載なし(問い合わせ) | 記載なし | 固定資産管理・管理会計・セキュリティ強化 |
freee会計での決算申告の進め方(作業の順番)
進め方は、おおむね「取引を締める → 決算書をつくる → 申告書をつくる → 提出する」の4段階です。まず決算メニューから決算書の作成に進み、貸借対照表・損益計算書の内容を画面上で確認します。数字に違和感があれば、この段階で会計データ側に戻って修正します。
次に、法人の申告書作成に進みます。会社の基本情報(法人名、所在地、事業年度、資本金、法人番号など)や、税務上必要な情報を入力すると、決算書の数字をもとに申告書の各表が組み立てられていきます。画面の案内に沿って項目を埋めていく形式になっているため、分からない項目は空欄のまま放置せず、ヘルプの説明や税理士への質問でひとつずつ潰していきます。
最後に提出です。法人税などの国税はe-Tax、地方税はeLTAXを通じて電子申告する方法が一般的で、freee会計からこれらに連携して送信する機能が用意されています。電子申告には利用者識別番号や電子証明書などの事前準備が必要になるため、決算日から申告期限までの日程を逆算して、早めに準備を始めることをおすすめします。制度や手続の詳細は、国税庁・e-Tax・eLTAXの公式サイトで最新の案内を確認してください。
「決算申告メニューが表示されない」ときの確認順
まず契約内容を確認します。freeeでは、法人の申告書作成機能が利用できるかどうかが契約プランによって異なる場合があります。料金や機能の対応範囲は変わることがあるため、freeeの公式サイトで現在の内容を確認するのが確実です。
次に事業所の種別です。個人事業主として作成した事業所では、法人の決算申告に対応する画面は出てきません。法人を設立して事業所を作り直した場合、古い事業所にログインしていないかを確認します。画面右上などに表示される事業所名を見て、対象の法人に切り替えてから探してみてください。
3つ目はユーザー権限です。管理者以外のメンバー権限では、決算や申告に関する画面が見えない設定になっていることがあります。自分の権限が何かを確認し、必要であれば管理者に変更を依頼します。4つ目は対象年度です。表示している会計期間が申告したい事業年度になっているか、事業年度の設定(決算日)が正しく登録されているかも確認しましょう。ここまで見ても解決しない場合は、freeeのサポートに問い合わせるのが早道です。
自分で申告するか、税理士に依頼するかの判断基準
判断の順番としては、まず「取引の種類が単純か」を見ます。売上の形が1〜2種類で、固定資産が少なく、在庫を持たず、従業員がいない(または少人数)といった会社であれば、freee会計の案内に沿って自力で進められる余地があります。一方で、複数の事業を持つ、輸出入がある、固定資産や在庫が多い、借入や補助金がある、といった場合は、税務上の判断が絡む論点が増えます。
次に「初年度かどうか」です。設立1期目は、事業年度の設定、消費税の課税事業者になるかどうか、役員報酬の決め方など、あとから直しにくい論点が集中します。1期目だけは税理士に見てもらい、2期目以降に自社で回すという進め方も現実的です。
最後に「期限までの残り時間」です。申告期限まで余裕がない状態で初めて申告書を作るのは、負荷もミスのリスクも高くなります。決算日から逆算して時間が足りないと感じたら、早めに依頼先を探す方向に切り替えてください。税務上の取り扱いは会社の状況によって異なり、判断を誤ると修正申告などの手間が生じることもあります。最終的な判断は税理士にご確認ください。
提出後にやること・翌期に向けた整え方
申告を終えたら、受信通知や送信結果、提出した決算書・申告書の控えを保管します。金融機関の融資審査や補助金の申請で提出を求められることがあるため、すぐ取り出せる場所にまとめておくと後が楽です。電子データでの保存については、電子帳簿保存法の一般的な考え方に沿って運用を決め、要件の詳細は国税庁の資料を確認してください。
翌期に向けては、今回つまずいた箇所をメモに残しておくことをおすすめします。「口座同期が止まっていた」「請求書の内訳が分からなくなった」といった詰まりは、翌期も同じ場所で起きがちです。毎月末に残高照合をする、勘定科目の使い方を決めておく、といった小さなルールを決めるだけで、次の決算の作業量が変わります。
freee会計に限らず、会計ソフトは日々の入力が整っていることを前提に決算機能が動きます。決算のときだけがんばるのではなく、月次で締める習慣をつくることが、結果として申告作業をいちばん軽くします。
よくある質問
freee会計だけで法人の決算申告まで完結できますか?
契約内容によっては、決算書の作成から法人税・地方税の申告書作成、電子申告までをfreee上で進められる構成になっています。ただし利用できる機能の範囲は変わることがあるため、freeeの公式サイトで現在の対応内容を確認してください。税務上の判断が必要な項目については、税理士に相談することをおすすめします。
決算申告のメニューが見つかりません。どこを見ればよいですか?
画面上部の「決算」にあたるメニューを開き、決算書作成や申告書作成の項目を探してください。見当たらない場合は、契約プラン、事業所が法人になっているか、ログインユーザーの権限、表示中の会計年度の順に確認します。それでも解決しないときはfreeeのサポートに問い合わせるのが確実です。
申告期限までにどれくらい前から準備すればよいですか?
法人の申告期限は原則として決算日の翌日から2か月以内とされています。電子申告の事前準備や残高照合の手戻りを考えると、決算日を迎える前から取引登録を締めておき、決算月の翌月には作業に着手できる状態にしておくと安心です。期限や手続の詳細は国税庁の案内を確認してください。
税理士に依頼している場合も、freee会計で自分で入力する意味はありますか?
日々の取引をfreee会計に入力しておけば、税理士とデータを共有しながら決算を進められ、資料のやり取りを減らせます。どこまでを自社で入力し、どこから税理士が担当するかは事前に役割分担を決めておくと、二重入力や確認漏れを防ぎやすくなります。