IT導入補助金のITツール一覧と検索の使い方|対象ツールの探し方
「このソフトはIT導入補助金の対象なのか」を知りたいとき、いちばん確実なのは事務局の公式サイトにあるITツール検索です。補助の対象になるのは、あらかじめ登録されたIT導入支援事業者が事務局に申請し、登録が認められたツールに限られます。この記事では、ITツール一覧の探し方、検索条件の絞り込み方、そして候補が複数出てきたときにどの順番で比べればいいかを整理します。会計・請求・POS・受注管理など、バックオフィスまわりのツールを検討している方を想定しています。
この記事の結論
- IT導入補助金の対象ITツールは、事務局の公式サイトにある「ITツール検索」で、ツール名・カテゴリ・業種・地域などから調べられます。
- 対象になるのは登録されたIT導入支援事業者が事務局に登録したツールに限られるため、同じ製品名でも登録の有無や登録内容は年度・支援事業者によって異なることがあります。
- ツールを選ぶときは、解決したい業務課題→必須機能→既存システムとの連携→支援事業者の対応範囲、の順に絞り込むと迷いにくくなります。
IT導入補助金のITツール一覧はどこで見られる?
ITツールの一覧と検索機能は、IT導入補助金の事務局が運営する公式サイト上に用意されています。検索エンジンで「IT導入補助金 ITツール検索」と調べると公式サイトにたどり着けますが、年度ごとに専用ページが切り替わるため、必ず最新年度のサイトを開いているかを確認してください。まとめサイトや販売店のページに載っている一覧は、情報が古くなっていることがあります。
公式サイトでは、ツール名で直接調べる方法と、カテゴリや業種から絞り込んで一覧表示する方法の両方が使えます。たとえば「楽楽精算」「楽楽明細」「ユビレジ」「Lark」「ネクストエンジン」「弥生販売」といった製品名が気になっている場合は、まず検索窓に名称を入れてみるのが早い方法です。ヒットすれば、どのIT導入支援事業者が取り扱っているか、どのカテゴリで登録されているかまで確認できます。
注意したいのは、検索結果に出てこない=今後も対象外、とは限らない点です。登録は随時更新されるほか、同じ製品でもプランや構成によって登録内容が違うことがあります。気になる製品があるなら、メーカーの公式サイトで「IT導入補助金」に関する案内ページが出ていないかも合わせて見てみてください。
ツール検索の絞り込みは、どの条件から使うのが効率的?
検索条件がいくつも並んでいると迷いますが、使う順番を決めておくと早く終わります。おすすめの順番は、①製品名(心当たりがある場合)→②カテゴリ・機能(会計、請求、受発注、POS、勤怠など)→③業種→④対応地域、です。最初から条件を全部入れると候補がゼロになりやすいので、広めに出してから削るほうが失敗しません。
カテゴリから探すときは、「何のソフトが欲しいか」ではなく「どの業務で困っているか」で選ぶのがコツです。たとえば経費精算の紙回しが負担なら経費精算・ワークフロー、請求書発行と送付に時間がかかっているなら請求管理、店舗のレジ締めと売上集計なら POS、ネット通販の受注処理ならEC・受発注管理、といった具合に置き換えます。業務から入ると、想定していなかった製品が候補に出てくることもあります。
対応地域の条件は、導入時に訪問サポートや初期設定の支援を受けたい場合に効いてきます。クラウド型でオンライン完結できるなら地域はあまり気にしなくてよい一方、店舗レジの設置やネットワーク工事を伴う場合は、近隣で対応できる支援事業者がいるかどうかが実務上の分かれ目になります。
登録ITツールと「IT導入支援事業者」の関係を押さえる
IT導入補助金の申請は、事業者が単独で行うのではなく、登録されたIT導入支援事業者とパートナーを組んで進める形が基本です。ITツールも、支援事業者が事務局に登録したものが検索対象になります。つまり「製品が対象かどうか」と「誰から買うか」はセットで考える必要があります。
そのため、同じ製品でも取り扱う支援事業者が複数いる場合があります。比べるポイントは、導入時の設定支援の範囲、導入後の問い合わせ窓口、自社の業種での導入経験、申請書類作成のサポート体制です。価格や条件は各社・各製品で異なるため、必ず支援事業者と製品の公式サイトで最新の内容を確認してください。
逆に、使いたい製品が決まっていて取り扱い事業者が見つからない場合は、製品メーカーの公式サイトから代理店・パートナーを問い合わせる方法もあります。検索一覧に載っている連絡先へ、導入したい業務内容と現在の運用を書いて相談すると話が早く進みます。
候補が複数出たとき、どの順番で比べればいい?
候補が3〜5本に絞れたら、次は①必須機能を満たすか、②今使っている仕組みとつながるか、③日々触る人が使えるか、の順に見ていきます。機能比較表を眺める前に、自社で「これができないと導入しない」という条件を3つだけ書き出してみてください。条件が多すぎると、どれも決め手に欠ける状態になります。
連携は見落としやすい観点です。会計ソフト、給与計算、銀行口座、ECモール、レジなど、すでに動いているものとデータのやり取りができるかで、導入後の手間が大きく変わります。CSVの取り込みで済むのか、API連携が用意されているのかを、各製品の公式サイトの連携一覧で確認しましょう。
最後に、実際に毎日入力する担当者が触れるかどうかです。多くのクラウドサービスは試用環境を用意しているので、申請前に実際の伝票を1日分だけ入れてみると、画面の分かりやすさや入力の手数が体感できます。ここで違和感が残る製品は、導入後も定着しにくい傾向があります。
申請枠と対象経費は年度ごとに変わる。確認の順番
IT導入補助金には、通常の枠のほかに、インボイス対応やセキュリティ対策など、目的別の枠が設けられてきました。枠の名称・対象・要件は年度ごとに見直されるため、「去年こうだったから」で判断せず、その年度の公募要領を必ず開いて確認してください。ツール検索の画面でも、どの枠で申請できるツールかが示されていることがあります。
対象になる経費の範囲も枠によって異なります。ソフトウェアの利用料のほか、導入設定などの役務、ハードウェアが含まれる場合もありますが、どこまでが対象かは公募要領の記載が基準です。判断に迷う費用があれば、支援事業者を通じて事務局の案内を確認するのが安全です。
手続きの流れとしては、事前準備(gBizIDプライムの取得など)→支援事業者と相談してツール決定→交付申請→交付決定→契約・発注・導入→実績報告、という順番が一般的です。交付決定の前に契約や発注をしてしまうと対象外と扱われることがあるため、発注のタイミングは必ず支援事業者に確認してから決めてください。詳細な要件や締切は、所管官庁および事務局の公式資料でご確認ください。
会計・経理まわりのツールを選ぶときの追加チェック
会計や請求に関わるツールは、社内の使い勝手だけでなく、制度対応の観点も入ってきます。電子帳簿保存法やインボイス制度への対応状況は各製品の公式サイトで案内されていることが多いので、該当ページを確認しておきましょう。制度の細かい要件は所管官庁の資料が基準になります。
また、月次決算や申告を税理士に依頼している場合は、ツールを決める前に一度相談してみてください。顧問先で使い慣れたソフトがあると、データの受け渡しやチェックがスムーズになり、結果として経理全体の手間が減ることがあります。補助金の対象かどうかと、日々の経理が回るかどうかは、別々に確認するのがおすすめです。
補助金の要件や経費の扱い、導入後の会計処理について判断に迷う場合は、税理士や、必要に応じて中小企業診断士など、制度に詳しい専門家に確認しておくと安心です。
よくある質問
IT導入補助金のITツール一覧はPDFでダウンロードできますか?
年度によっては、事務局の公式サイトで登録ITツールの一覧が一括で公開されることがあります。ただし更新頻度や公開形式は年度ごとに異なるため、最新の情報はサイト上の検索機能で確認するのが確実です。
使いたいソフトが検索でヒットしません。対象外ということですか?
検索結果に出ない場合、その時点で登録がない可能性がありますが、登録内容は随時更新されます。製品の公式サイトに補助金に関する案内がないかを確認し、メーカーや販売代理店に直接問い合わせてみてください。
同じ製品を複数のIT導入支援事業者が扱っている場合、どう選べばいいですか?
導入設定の支援範囲、導入後の問い合わせ窓口、自社と同じ業種での導入経験、申請サポートの手厚さで比べるとよいでしょう。条件や費用は各社で異なるため、複数社に同じ質問をして回答を並べてみるのが分かりやすい方法です。
ツールを先に契約してから申請してもいいですか?
交付決定の前に契約・発注した費用は対象外と扱われることがあります。発注のタイミングは自己判断せず、IT導入支援事業者に確認し、その年度の公募要領の記載に沿って進めてください。