freee会計の法人プラン比較|ひとり法人プランとスタンダードの違い

・会計・税務・会社のはじめかた編集部(監修:田中 祐介)

freee会計を法人で契約しようとすると、最初に迷うのが「どのプランにするか」です。ひとり法人向けの入門プランで足りるのか、上位プランにしないと決算まで回らないのか。プラン名と金額表だけを見比べても判断しづらいので、この記事では「自分の会社の状態から逆算してプランを決める」順番を整理します。なお料金やプラン構成は改定されることがあるため、金額は必ず公式サイトの最新情報でご確認ください。

この記事の結論

  • freee会計の法人プランは、①社員(ユーザー)が自分ひとりか、②請求書発行や経費精算までソフト内で完結させたいか、③決算・申告を自分でやるか税理士に任せるか、の3点で絞り込むのが早いです。
  • 役員ひとりだけで取引数も少なく、記帳と決算書作成が主目的なら、まずひとり法人向けの入門プランから始め、機能が足りなくなった時点で上位プランへ切り替える進め方が現実的です。
  • 従業員や役員が複数いる、経費精算やワークフローを回したい、部門別に数字を見たい、という段階になったら上位プラン(スタンダード以上)の検討時期で、具体的な機能の可否と料金は公式サイトの比較表で確認してください。

freee会計の法人プランは、まず何で絞り込む?

freee会計の法人向けプランは、大きく「ひとり法人・小規模向けの入門プラン」と「複数人で使う前提のスタンダード以上のプラン」に分かれる構成になっています。プラン名や内訳は見直されることがあるので、契約前に公式サイトの料金ページで現在のラインナップを確認してください。

絞り込みの順番は決まっています。第一に、freee会計にログインして操作する人が自分ひとりかどうか。第二に、請求書の発行や経費精算、申請承認といった「会計の前工程」までソフトの中でやりたいかどうか。第三に、決算書の作成と法人税の申告を自分で進めるのか、税理士に任せるのか。この3つを先に決めると、候補は1つか2つに絞れます。

逆に、最初から機能一覧を上から順に読み比べると、使うかどうか分からない機能まで気になって判断が止まります。今の会社の状態で必要なものだけを見て、足りなくなったら上げる、という前提で選ぶほうが早く決まります。

ひとり法人プラン(入門プラン)が向くのはどんな会社?

役員が自分ひとり、従業員なし、取引先も限られていて、月の仕訳がそれほど多くない。こういう状態なら、ひとり法人向けの入門プランで始めて差し支えないことが多いです。銀行口座とクレジットカードを同期して自動で取引を取り込み、仕訳を確定させ、決算書の形にまとめる、という基本の流れは入門プランでも押さえられる想定で設計されています。

向いているのは、たとえば設立直後で売上がこれから立つ会社、業務委託の報酬を数社から受け取っているひとり社長、副業の延長で法人化して支出の種類が少ない会社などです。請求書は取引先のフォーマットや別のツールで作っている、経費精算は自分の立替を自分で処理するだけ、という運用なら、上位プランの機能はまだ出番がありません。

ただし入門プランでは、扱える機能や、やりとりできるユーザーの数に制限が置かれていることがあります。「税理士とデータを共有したい」「あとで人を増やす」という予定が具体的にあるなら、その時点で上位プランの条件も一緒に見ておくと、切り替えの手間を読めます。

freee会計の料金プラン

freee会計の料金は次のとおりです。改定されることがあるため、申し込み前に公式サイトで最新の内容をご確認ください。

プラン料金使える人数備考
スターター年払い 5,480円/月+従量課金3人(メンバー追加は年額払い月額300円/人)初年度法人向け。経費精算・出入金管理・電話サポート。税区分はページに明記なし
スタンダード年払い 8,980円/月+従量課金3人(追加300円/人)経営分析・月締め・給与連携。税区分はページに明記なし
アドバンス年払い 39,780円/月+従量課金5人(追加1,000円/人)カスタム権限・ワークフロー・CRM連携。税区分はページに明記なし
エンタープライズ記載なし(問い合わせ)記載なし固定資産管理・管理会計・セキュリティ強化
出典:freee会計 公式料金ページ(https://www.freee.co.jp/houjin/price/)・2026-09-21確認

スターターとスタンダードの違いは、どこに出る?

入門プランと上位プランの差は、記帳そのものよりも「その周辺」に出ます。典型的なのは、請求書や見積書の発行まわりの機能、経費精算と申請・承認のワークフロー、部門別やプロジェクト別に数字を分けて見る機能、そして複数メンバーでの利用や権限設定です。上位プランほど、会社としての業務フローをソフトの中で完結させる方向に寄っていきます。

どちらが必要かは、次の質問で切り分けられます。「請求書を毎月まとまった数、同じ相手に出しているか」「自分以外の誰かが立て替えた経費を、申請してもらって承認する場面があるか」「事業が複数あり、どちらが儲かっているか分けて見たいか」。ひとつでも当てはまるなら、上位プランの検討時期に入っています。どれも当てはまらないなら、まだ入門プランで足ります。

なお、どの機能がどのプランに含まれるかは改定されることがあります。ここでの説明は考え方の整理なので、実際の可否は公式サイトの機能比較表で、契約する直前に確認してください。

決算・申告まで自分でやるなら、プラン選びで何を見る?

法人は毎期、決算書を作って法人税等の申告をします。freee会計には決算書の作成を支援する仕組みがあり、申告書の作成については別のサービスや上位プランの範囲になる場合があります。「決算まで自分で完結させたい」のか「決算と申告は税理士に依頼し、日々の記帳だけ自社でやる」のかで、見るべきポイントが変わります。

税理士に依頼する前提なら、プラン選びより先に「その税理士がfreee会計に対応しているか」を確認するほうが優先度が高いです。会計ソフトを指定している事務所もあるため、契約前に聞いておくと二重の手間を避けられます。対応している場合は、データを共有できる形(アカウントの共有や権限付与)が取れるプランかどうかを見ます。

自分で申告まで進める場合も、消費税の課税事業者になったタイミングや、インボイス制度に関する処理が入ってくると、判断が必要な論点が増えます。処理の仕方によって税額の扱いが変わることがあるため、初年度は税理士に一度確認しておくと安心です。制度の細かい要件は、国税庁など所管官庁の資料を確認してください。

あとから変更できる?アップグレードとダウングレードの考え方

プランは後から変更できる形になっているのが一般的ですが、切り替えのタイミングや、契約期間の途中で変えた場合の扱いはサービス側のルールに従います。年払いにしてから上位プランに上げたい、という場合の精算方法も含め、契約前にヘルプページで確認しておくと後で困りません。

実務としては、「上げるのは簡単、下げるのは慎重に」と覚えておくと扱いやすいです。上位プランで使い始めた機能(部門設定やワークフローなど)を前提に運用を組んでしまうと、下位プランに戻したときに運用が崩れます。試したい機能がある場合は、無料で試せる期間が用意されていれば、そこで実際の自社データを入れて触ってみるのが確実な判断材料になります。

切り替えを検討する合図は、だいたい決まっています。人を雇った、役員がもう一人増えた、請求書の発行が手作業では追いつかなくなった、事業が二本立てになった。このいずれかが起きた期の途中か、次の期首が、見直しの自然なタイミングです。

申し込み前にやっておく準備と、契約後の最初の設定

申し込みの前に手元にそろえておきたいのは、法人の基本情報(商号、本店所在地、事業年度)、法人名義の銀行口座、法人カードがあればその情報、そして設立時の資本金や開業にかかった支出の記録です。事業年度の設定を間違えると決算の締めがずれるため、登記した内容と合っているかを最初に確認してください。

契約後の最初の作業は、①事業年度と消費税の設定、②銀行口座・カードの同期、③開業までに立て替えた支出の登録、④勘定科目の使い方を自社なりに決める、の順で進めると迷いません。特に④は、最初にざっくり決めておくと、毎月の仕訳判断がぐっと速くなります。

領収書や請求書の保存方法についても、最初に運用を決めておくと後戻りが減ります。電子で受け取った書類の保存には制度上のルールがあるため、詳細は国税庁の資料を確認のうえ、自社の保存方法を決めてください。判断に迷う部分は、顧問税理士に早めに相談しておくと安全です。

よくある質問

freee会計の法人プランはいくらですか?

料金はプランや支払い方法(月払い・年払い)によって異なり、改定されることもあります。この記事では具体的な金額は記載していませんので、freeeの公式サイトの料金ページで最新の価格をご確認ください。無料で試せる期間が用意されている場合は、実際のデータを入れて操作感を確かめてから決めると判断しやすくなります。

ひとり法人ですが、入門プランで決算まで対応できますか?

記帳と決算書の作成までは入門プランの範囲で進められる想定ですが、申告書の作成やどこまでの機能が含まれるかはプラン構成によって変わります。契約前に公式サイトの機能比較表で確認し、申告まで自分で行うか税理士に依頼するかを先に決めておくとプランを選びやすくなります。

個人事業主のときに使っていたfreeeを、法人でもそのまま使えますか?

個人事業主向けと法人向けは別の契約になるのが一般的で、法人成りの際は法人用の事業所を新たに作る流れになります。個人時代のデータをどう扱うかは、法人と個人で帳簿を分ける必要があるため、引き継ぎ方法をヘルプで確認し、処理の仕方に迷う場合は税理士にご相談ください。

途中でプランを変更するとデータは消えますか?

通常、プラン変更でそれまでの取引データがなくなることは想定されていませんが、下位プランに変更した場合は上位プランでしか使えない機能や設定が利用できなくなることがあります。変更前にヘルプページで扱いを確認し、必要なデータは出力して手元に残しておくと安心です。

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この記事は一般的な情報をまとめたものです。税務・法務・労務の個別の判断については、税理士・弁護士・社会保険労務士などの専門家にご相談ください。 料金や条件は変わることがあるため、お申し込み前に必ず各サービスの公式サイトで最新の内容をご確認ください。